生活習慣病

生活習慣病とは

生活習慣病とは、食事・運動・睡眠・喫煙・飲酒などの日常の生活上の習慣が原因となって発症する疾患の総称です。
治療せずに放置していると、様々な悪影響を引き起こし、新たな疾患の要因にもなるので、早期に発見し、適切な治療と、日々の生活における原因を無くしていく事が必要になります。

代表的な疾患

  • メタボリックシンドローム(肥満)
  • 高血圧症
  • 糖尿病
  • 脂質異常症
  • 高尿酸血症

様々な疾患を発症する引き金になる生活習慣病

生活習慣病はそれ自体が健康を害する病気ではありますが、発症した疾患が引き金となり、新たに様々な疾患を誘発する事があります。
高血圧症を放置していると、心筋梗塞に繋がったりするケースがあります。
重篤な症状に発展しないよう、生活習慣から変えていく事がとても大切です。

生活習慣の改善

生活習慣病の改善や治療は医学的な治療も必要ですが、根本原因である生活習慣を改善する事がとても重要になってきます。
中でも「食習慣」、「運動習慣」、「喫煙」、「飲酒」は重要な改善ポイントになるので、継続して改善を続けていきましょう。

食習慣の改善

好き嫌いが多い方や、暴飲暴食が過ぎる方では、摂取できる栄養に偏りが出てしまいます。
特に糖分や脂質などは過剰に摂取しやすいので、注意が必要です。
また、食事をする時間帯やタイミングも整える必要があります。
一般的に良いとされる日本食の献立である、主食・主菜・副菜の組み合わせを意識して、普段食べているメニューを置き換えたり、間食を控えたりすることで食生活の改善を目指します。

おすすめの献立

  • 主食

    米のような穀物

  • 主菜

    魚や肉

  • 副菜

    野菜

もう一皿

不足しがちな野菜やデザートでフルーツでバランスを整えることが出来れば理想的です。

メニューの置き換え

  • 主食(米やパン)はお粥や春雨などに置き換えるとつい摂取しすぎてしまうカロリーも抑えることができ、腹持ちも良い事からおすすめです。
  • 主菜に関しては、お肉などは赤みのお肉に変更したり、魚に変更すると、無駄な脂質を抑制したり、不足しがちなアミノ酸類も摂取することが出来ます。
  • 副菜は野菜をたくさん使用したスープなどにしてもらうと、無理なくビタミン類も摂取できます。

運動習慣の改善

日々の生活の中で意識をせずに過ごしていると、どうしても運動不足になりがちです。
運動不足の状態が継続してしまうと、代謝の低下や運動機能の低下が見られるようになり、肥満や高脂血症などが悪化しやすくなってしまいます。
ジムに通ったり、スポーツを趣味にできれば運動習慣を改善しやすいのですが、継続する事はなかなか難しい事でもあります。
改善のためには続けやすい工夫が必要です。

運動習慣改善のための日常生活における一工夫

  • 電車通勤から自転車での通勤に変えたり、一駅手前で降りて歩いてみる。

  • エスカレーターではなく、階段を使うようにする。

  • 洗い物の間だけつま先立ちをする。

喫煙習慣の改善

喫煙に関しては、心を落ち着かせるなどの心理的なメリットはあるものの、身体的な健康に対しては一切メリットは認められないものです。
そのため、喫煙している方は一刻も早く禁煙することを強くお勧めします。
自力での禁煙が難しい場合は禁煙外来などを活用する事で、医学的に無理なく禁煙するような方法もあるので、是非一度ご相談ください。

飲酒習慣の改善

お酒は適量であれば、体に害を及ぼす事は少なく、メリットを享受する事もありますが、過度な量を飲酒してしまうと、デメリットの方が大きくなってしまいます。
過度な飲酒は肝臓や腎臓にもダメージを与え、糖尿病や、腎臓・肝臓の癌発症の引き金にもなります。
節度を守った体に優しい飲酒習慣に改善していきましょう。